
「田舎の不動産は売却するのが難しいんでしょ・・・?」
このような声もありますが、実際は田舎という理由だけで売れない訳ではありません。
不動産が売れないときには別の原因があり、解決策を知れば田舎の不動産でもスムーズに売却ができます。不動産は需要と供給、物件の条件と価格のバランスが大切なポイントです。
今回は、田舎の不動産が売れないときの原因と、すぐに解決するコツをご紹介します。
目次
田舎の不動産が売れない時の原因
田舎の不動産が売れないと言われてしまうのには、いくつかの原因があります。
主な原因は以下の4つです。
- 老朽化が進んでいる
- 内覧の印象が悪い
- 価格相場が合っていない
- 物件を扱う不動産会社が少ない
これらの原因について詳しく解説します。
老朽化が進んでいる
田舎の不動産で良く見られる物件の特徴が、築年数が古く老朽化が進んでいるものです。
老朽化が進んでいると、耐震性や断熱性が懸念材料となり、状態によってはリフォームなどの修繕をしなくてはいけません。修繕費用を考えると、割高に感じてしまうことや手間がかかるため、購入をためらうケースがあります。
特に、屋根や外壁、水回りの老朽化が目立っていると、修繕費用が高くなりやすいため売れなくなる可能性が高いです。
また、老朽化が進んだまま放置していると、空き家の期間が長いほど害虫被害も受けています。
より不利な状態になってしまうので、老朽化が懸念となるときは早めの対処が必要です。
内覧の印象が悪い
前述で解説した老朽化にも関わることですが、手が行き届いていない物件だと、内覧に来たときの印象も悪いです。同じ築年数でも、人が住んでいる家と住んでいない家では、住んでいない空き家の方の劣化が進んでいます。第一印象は外観なので、庭の手入れができておらず無造作に生え切った状態では、あまり好印象とは言えません。
また、内装が破損した状態であったり、カビなどが生えていたりすると、見た目だけで印象が悪くなってしまう原因です。
売却前には、最低限の清掃や室内の空気の入れ替え、簡易的な補強や修繕をしておくだけで内覧時の印象を変えられます。
価格相場が合っていない
田舎の不動産売却だけに関わる話ではありませんが、売れない不動産の特徴として、売却価格が相場と合っていないことがあります。
不動産価格は、立地、築年数、間取り、面積などの条件によって適正な価格が異なり、特に立地に関しては価格の相場がポイントです。エリアによって、平米または坪数ごとに目安となる単価相場があります。
早期売却を希望している場合は、値下げも視野に入れなくてはいけません。
エリアの価格相場を確認して、売却価格を決めましょう。
物件を扱う不動産会社が少ない
田舎の不動産が売れない理由として、物件そのものを取り扱う不動産会社が少ないということがあります。物件の売却にも時間がかかりやすいため、積極的に取り扱う不動産会社が少ないです。
また、居住者数や物件数などの規模を考えても、市場規模が小さいということも取り扱わない理由に挙げられます。
そのため、実際に売却したい物件があるにも関わらず、売却情報を入手したい購入者に、最新の情報が届きにくくなる可能性があります。
田舎の不動産を売る解決策!
田舎の不動産が売れにくい状況でも、売れるための解決策がない訳ではありません。
田舎の不動産の欠点となる部分を改善し、売却の仕方を見直して、売れるように対策を練りましょう。
リフォームする
田舎の物件で売れない理由に挙がっていたように、老朽化による懸念材料や劣化して内覧の印象の悪さを改善することが大切です。
解決策としては、リフォームをして築年数を感じさせない状態にすること。外観のリフォームとなると大きな費用が掛かってしまいますが、庭の雑草を綺麗にして、内装のリフォームで壁紙を新しくするだけでも印象が大きく違います。
リフォームに大きな費用を使ってしまうと、その分売却価格を上乗せすることになってしまい、売れない原因を増やしてしまう可能性があります。
なるべく費用を掛けずにリフォームやDIYで、物件の印象を変えることがポイントです。予算に余裕がある場合は、壁紙だけでなく外観や水まわりをリフォームすると新しさがグンとアップします。
更地にして売却する
建物が影響して不動産が売れないというケースもあります。
購入者には、中古物件で探す人以外にも、土地を見つけて自分で家を建てることを考えている人も少なくありません。建物の状態が悪く、老朽化が原因で売れない場合は、新しい選択肢として更地にすることも有効な解決策です。
更地にすることで住宅のニーズだけでなく、事業用としてのニーズとして選択肢が広がります。ただし、更地にするということは解体費用がかかります。
さらに、更地にすることで固定資産税が上がる場合もあるので、売却までの期間や需要の高さを想定してよく考えましょう。
売却スケジュールに余裕を持つ
田舎の不動産は、購入者の分母が多い訳ではないので、売却されるスピードも早くありません。
無理のない余裕のあるスケジュールを考えておくことが大切です。
都市部の売却でも6ヶ月程度かかることが多いので、田舎の不動産売却の場合は1年程度みておくと良いでしょう。
近隣住民や企業に聞いてみる
「敷地が手狭だ」「店舗の駐車場が欲しい」というケースも珍しくありません。
近隣の関係性が良ければ、意外とスムーズに決まってしまう可能性もあるでしょう。
ただし、近隣住民や企業に売却ができる場合でも、当事者同士の取引はトラブルの元であり、売却後に問題が出てしまうこともあるため、不動産会社へ仲介を依頼することが大切です。
地域に得意な不動産会社に依頼する
不動産が売れる・売れないは、不動産会社の特性による影響があります。
例えば、都心部を得意とした不動産会社に、田舎の不動産の売却を頼んでも、購入希望者が見つかる可能性は低いです。マンションに強い不動産会社の場合も、戸建て物件や田舎の物件なると、効果的な売却は期待しにくいでしょう。
田舎の不動産の購入を検討する人は、その地域の物件情報が豊富な不動産会社で探します。
より多くの購入者に検討してもらうためにも、売却地域で取り扱い物件が豊富な不動産会社に依頼することがおすすめです。
田舎の不動産が売れない時の原因と解決するコツまとめ
田舎の不動産が売れない時の主な原因は、以下の4つが考えられます。
- 老朽化が進んでいる
- 内覧の印象が悪い
- 価格相場が合っていない
- 物件を扱う不動産会社が少ない
老朽化や内覧の印象は、購買意欲を下げてしまう要因です。リフォームや更地を検討することで、購入者の範囲を広げられる可能性が出てきます。
これらを見直すことで売れる可能性が高まり、売れない原因を解決できるコツです。物件の地域に強い不動産会社を選んで売却を成功させましょう。